理事長ごあいさつ

益子グループ理事長 益子博

ホームページをご覧いただきまして誠に有難うございます。益子グループを代表し改めてご挨拶を申し上げます。いま益子病院をはじめとして老人保健施設・グループホーム・訪問看護ステーション・デイケア・デイサービス・特別養護老人ホームなどの施設を、川口市内を中心に設けて運営しております。

父親の代から半世紀以上にわたり埼玉県南地域医療の一翼に携わり、医療・看護・介護の担い手として、日々皆様方の健康管理や命の安心や安全にかかわってきました。なにより生活する上で大切で重要な分野ですので、他のすべての医療・福祉機関とも協力しながら、医療関連の仕事をさらに発展させ、継続してまいりたいと考えています。これからも社会のニーズに合わせ一生懸命に研鑽努力し頑張っていきますので、どうぞ引き続きご利用いただいた上で、ご指導ご鞭撻の程よろしくお願い申しあげます。

益子グループ理事長 益子博

マハトラ・ガンディーの魂の箴言にある、原則なき政治・道徳なき商業・労動なき富・人格なき教育・人間性なき科学・良心なき快楽・犠牲なき信仰。これは人間の飽くなき欲望の末にくる、資本主義の下での七つの大罪、いまの時代にこそ見直さなければならない、素晴らしい戒めの言葉。

昨年は国の在り方に関するTPP問題を、国民に大切なことを何も知らせず、貿易立国だ自由貿易だ、そんな言葉ばかりが独り歩きし、問題の本質を忘れ、例えば最大のターゲットになる三次産業に関して、国が対策を立て検討しているとはとても思えず、これを強行し批准すれば、個別の交渉で何とかなるような甘いものではなく、将来はさまざまな問題と混乱を招くことは間違いない。

TPP推進派の経済界は、利益第一主義に支配され、総理はISD条項(投資と国家間の紛争解決手続き)も知らず、突然にTPP参加を宣言し、果たしてこれで良いものか。参加すれば医療に関し、いずれ混合診療が全面解禁となり、国民皆保険制度の崩壊の危機に立たされ、将来に亘り大きな禍根を残すことになるのは間違いない。

益子グループ理事長 益子博

それでなくとも先進諸国はマネーゲームに奔走し、勝ち組大企業の道徳なき商業、自己利益追求のみの大量生産で、国境を越えて衝突しあい、そんな中で欧州の歴史ある国家の財政・債権危機が、世界の不安を煽ることになった。日本もTPPに加われば、赤字国債を支えている郵便貯金の資産が、海外に流出し、日本国債はEU各国と同様に、暴落することが懸念される。

日本では国民に正しい情報を、伝えないマスコミや政府と官僚の結果、原則なき大衆迎合の政治が続き、デフレ経済からいまだ脱却できずにいる。それに政府の大震災・原発事故後のお粗末な対応が重なり、進まぬ復旧下の難しいこの時期、医療保険と介護保険の同時改定を迎えることになった。

厚生労働省は「今の財源の状況で大幅というのは無理だが、少しでも上乗せしたい」と述べ、総理も「基本的にマイナスはない」と発言していた。ただ、大震災・原発事故復興という高いハードルがある以上、改定先送りが妥当であろうが、政府は財務省との調整で0.004%のプラス改定で決着した。

しかし、2010年度診療報酬改定の分析結果より、急性期の500床以上の大病院に、あまりに偏った配分の問題と、消費税に関わる医療機関の損税も、合わせて解決しなければ、いま以上の医療危機に陥る大問題だ。補助金収入のある、国公立病院や大病院とは異なり、民間医療法人の原資は、ほとんどが診療報酬であることも、深刻に受け取るべきではないのか。

益子グループ理事長 益子博

それにしても辛い思い出ばかりの年は去り、この歳になりテレビの報道に、正義や真実を求めるのは、どだい無理と気づき、将来に夢のない閉塞社会は、つまらないことばかり。そんな気が重くなる中で、まったく別の話で申し訳ないが、正月に免じ許していただき、大晦日から気分一新のドライブで、伊豆高原の温泉地に行ってきたので、ここからは温泉賛美の一方的な意見を、拝読して頂きたい。

年の初めは早朝から目を覚まし、太平洋で初日の出を仰ぎ、お屠蘇で内から清め、昨年までの嫌な事を忘れ捨て去り、干支の昇り竜の勢いで、前進することにした。それにしてもこの冬は、温暖な伊豆でも冷え込み、寒空の下で配偶者と一緒に南伊豆観光と、湯浴みと鉄板フレンチ料理で、心地よく五感を刺激し、年末年始を楽しむことができた。

お節介なことだが仕事に明け暮れる多くの人々には、健康で長生きのためストレスを溜めない生活を願い、日々の追いまくられる仕事の合間には気分転換の遊びが、次の仕事に結びつくことになるのではないか。

私事だがなにはなくとも、精神的快適を与えてくれる時間がなにより、しかし、若い頃には歳に相応しい楽しみや遊びが色々あった。だが、このところ気心の解る配偶者と一緒に、天の恵みの天然温泉を探し、源泉掛け流しの癒し旅が、一番の楽しみとなった。

幸いなことに、火山列島の日本の山海には、良質で湧出量が豊富な、景勝の温泉地に恵まれ、海や山や森など、美しい四季の自然環境があり、豊かな郷土料理や地酒と史跡など、温泉地は昔から人の集まる歴史文化の宝庫、そんな場所にはストレスから解放する、多くの資源が備わっていた。

いま世界一と言われる長寿国の、日本人の平均寿命は年々延びているが、人の世話にならずに、自立していられる健康寿命は果たしてどうか。平均寿命から健康寿命を差引くと、それは不健康期間で、いわゆる病気を含め、程度の差こそあれ療養・介護の期間を示し、最近発表されたこの期間は、男が約6年で女が約8年と、微妙に健康を再考させられる数値であった。

不健康期間といっても曖昧で、日常生活を送るのに支障のないレベルか、それとも他人の助けが必要なレベルか、そこには不健康の解釈に大きな開きがあった。国民生活白書で健康寿命とは、無障害の平均余命を使って表し、無障害平均余命とは健康上の問題で、日常生活になにか支障があるか、それだけの質問の集計では、信頼性に欠け膨大な数が必要になるが、いずれにしろ目指すのは長生きではなく、健康でいられる期間を延ばすこと。

益子グループ理事長 益子博

最近は平均年齢が約86歳の、さまざまな高齢者を介護施設で見守って、そこで感じるのは老化予防する正しい知識と、争いのない安寧な生活を送る当たり前のことで、当たり前を実践する生き方を、いかに持続するかが重要であった。そこで人生をどう過ごしたかが実年齢とは別に、顔や身体の老化の個人差として現われ、高齢者の皺から四苦八苦を読み取ることもできた。

話が変わるが、もとから髪の毛の少ない老け顔の私は、若い頃から実年齢よりも上に見られ、医療の現場では若いことが、マイナスになることもあり、上に見られ都合が良いことも稀にはあった。しかし、それ以外は損するばかりで、それでも40歳を過ぎれば人の所為にはできず、自分の顔や頭には自ら責任を持つのは、辛いところでもあった。

見た眼の年齢はいかんともしがたいが、それでも老けないボケない健康的な生き方を実践するには、年に数回は掛け流しの天然温泉に、配偶者と一緒にストレス解消と五感を刺激し、心身共に健やかに年を重ねていきたいものだ。

その上、いつまでも若々しく健康的に見えるのを、多くの人達が求めているのは間違いなく、それには心身の絶えざる柔軟な使い方の鍛錬も必要、心穏やかに人生の後半を迎えるのが理想で、さらに肩の力を抜いた生き方を求め、いま合気道・益子道場を10年以上に亘り維持し、合気道五段の昇段を目指し、本業にも稽古にも励んでいる。

流す汗は流すほど人を我慢強く、真に合気道が強くなるほど、人は柔らかく優しく争わなく力も抜け、いま伊豆の温泉に浸かりながら、新渡戸稲造の武士道精神を思い、それを信条とし実践しながら、生活していきたいものだ。

その武士道精神とは(1)大きな者が小さな者をぶん殴っちゃいかん、(2)大勢で一人をやつけちゃいかん、(3)男が女をぶん殴っちゃいかん、(4)武器を手にしちゃいかん、(5)相手が泣いたり謝ったりしたらすぐに止めなくてはいかん、この五つは絶対に守れと書いてあり、個人から国家まで争いの多い世界に通用する、素晴らしい言葉ではあった。

最後に旅行で撮った写真を挟み、見ていただけたら幸甚に存じます。
(平成24年1月記)

益子グループ理事長 益子博

益子グループ理事長 益子博
益子グループ理事長 益子博